月が美しい秋。
空を見上げて、ワインを楽しみながらゆっくりと月を愛でる、そんな時間を持ちたいですね。

自然派ワインの手法のひとつに「ビオディナミ」農法があります。
ビオディナミ農法の大きな特徴は、太陽や月の運行に合わせて農作業を行うこと。
そして、植物や牛糞、水晶などの自然の物質を混ぜ合わせて作ったプレパラートという調合剤を使って土壌の状態を良くしていく農法です。

太陽と月の間に地球がある満月の時期は、植物の生命力が強くなり、一方、太陽と地球の間に月があり、月が地球の影になる新月の時期は、植物の生命力が弱まる時期だそう。
月の満ち欠けのリズムを重視するビオディナミ農法では、例えば、満月になるころを見計らってブドウの収穫が行われ、新月には剪定を行うそうです。

より自然なワイン造りを実現したい造り手によってビオディナミ農法が採用され、表現したいスタイルや考え方により、一部採用、または完全に採用とさまざまです。
また、完全に採用していても造り手によっては、ビオディナミの認証は敢えて受けないワインもあります。

では、ビオディナミのワインはどのように選んだらよいのでしょうか？
ワインを選ぶ一つの方法として、「デメテール（Demeter）」や「ビオディヴァン（Biodyvin）」といったビオディナミの認証団体のマークが付いているワインを選ぶ、があります。今回は、認証団体の認証を受けたビオディナミのワインを6つご紹介します。

長かった夏の暑さがやっと落ち着き、夜風が心地よくなる秋。

月の満ち欠けに導かれて造られるビオディナミのワインを、月を眺めながらじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。