ニュージーランド ノース・アイランド

サム・ハロップ

「センス・オブ・プレイス」土地の個性を追求した天才が造るワイン

26 Manuka Road, Oneroa, Waiheke Island, Auckland, New Zealand

NZのアイコニックブランド!

 NZのアイコニックブランド!

2003年に超難関とされるマスター・オブ・ワインの試飲と理論の試験を最優秀成績で一発合格し、当時31歳という若さで最年少マスター・オブ・ワインとなったサム・ハロップ氏。世界各国で修業を積み、2013年にその人並外れた感性とマスター・オブワインの知識や醸造家として経験の全てを注ぐ自身のブランド「サム・ハロップ」を設立しました。
「サム・ハロップ」ブランドの商品ラインナップはニュージーランド北島、オークランド近郊の島、ワイヘケ島で造るフラグシップ「セダリオン」シリーズ、そして同じく北島で造るホークス・ベイ産「グランド・アマチュア」シリーズ、フィアーノ種から造る「ブリッジ・パ」から成ります。
健康でその土地を最大限に反映するワインを生み出す為には”ワイン造りは人的介入をしないのではなく、ワイン造りの全ての工程においてコントロールする事が重要である”と唱えます。この考え方をハロップ氏は「シンパセティック・ワインメイキング」と呼び、自身のワイン造りの基軸にしています。例えば天然酵母で醗酵を促しますが、ある時点で厳選酵母を添加しワインの健全な醗酵を促進させ、その土地が生み出す真のブドウのキャラクターを削ぐことなくワインに反映させます。
ブドウ栽培から出荷まで全ての工程において一切の妥協を許さず、出荷前にラベルの点検も自らが行う程です。
サム・ハロップ氏の造り出すワインはどれもアルコールは控えめで、正確性に優れ見事なテクスチャーと果実味を持ち合わせています。正に、ニュージーランドを代表するプレミアムワインと言えるでしょう。

マスター・オブ・ワインの称号を持つ醸造家

マスター・オブ・ワインの称号を持つ醸造家

写真:オーナー醸造家サム・ハロップMW

世界最大規模のワインコンペティション”IWC”(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の共同議長を歴任(2006-2016)。2013年には世界で最も影響力のあるワインコンサルタント10 人の1 人としてドリンク・ビジネス(英)により選ばれました。
現在ではボデガス・フォンタナ(スペイン)やスプリング・クリーク(NZ)のワインのコンサルティングも担当し、ペニンシュラ・ワインズ(スペイン)の共同オーナーとしてスペインでのワイン造りにも着手しています。
ワイン以外ではIWC日本酒審査部門を創設し、Sake Samuraiのメンバーとして国内外で日本酒の普及に尽力しています。

哲学的に生きる

哲学的に生きる

ワイン業界で様々な仕事を手掛けてきたハロップ氏ですが、そのアプローチ方法はワインへの愛と知識を通して人々を繋げたり、他者に影響を与える事だと言います。この20年間、各国のワイン業界における高い才能と豊富な知識を持った人々(小売店、ワイン研究者、情熱的な醸造家や熱心な愛好家に至る)と働くチャンスを享受し、これらの経験がワインに対する姿勢や人生そのものに対する哲学「常識へのチャレンジ精神」を形成させました。

採算度外視で生まれるセダリオン

採算度外視で生まれるセダリオン

2013年ハロップ氏はワインに関するアートや科学を教え続けてくれた’巨人’から名付けた「セダリオン・プロジェクト」をスタートさせました。今まで世界レベルのシャルドネが栽培されたことすらなかったニュージーランドのワイへケ島で、世界TOP水準のシャルドネをうみ出すことは可能なのだろうか?という疑問から始まった挑戦でした。
セダリオンシリーズは、ワイヘケ島内の栽培地区を厳選し単一畑でブドウを丹精込めて育て、ブドウを厳しく選果し醸造されます。2015年を例に取るとシャルドネの単位収量は僅か17hl/ha程、シラーにおいても30hl/haという少なさでした。
セダリオンはハロップ氏の夢と情熱の結晶でもあり、採算度返しで世界TOPクオリティを目指して生み出されるニュージーランドを代表するアイコニックワインとして知られています。

セダリオン、グランド・アマチュア

■セダリオン
巨人とは人類の叡智、過去の偉人たちの偉業を差します。サム・ハロップ氏は「もし私が遠くを見ていたならば、それは巨人の肩の上に乗っていたからだ」と記したアイザック・ニュートンの言葉を引用しています。
「巨人の肩」と「セダリオン」という名前はギリシャ神話に登場する物語で、セダリオンはオリオン座で有名なオリオンが失明した際、彼の肩に乗って暁の女神エーオスの元まで連れて行き、オリオンの視力を回復させたと伝えられています。
また、「実在する巨人」としてニュートンがその名を挙げたのは、北イングランドの小さな村出身の弱冠20歳の天文学者エレミア・フォロックスだと言われており、ハロップ氏の遠い祖先でもあります。彼は今日では常識とされているニュートンの太陽系の発見における当時では考えられない予測の基礎を築いた人物として知られています。
■グランド・アマチュア
1639年フォロックスは2人の友人とともに、天文学上の貴重な瞬間である金星の太陽面通過を世界で初めて正確に予測することに成功しました。彼らは究極の「偉大な(Grand-グランド)愛好家(Amateur-アマチュア)」集団と言えるでしょう。’偉大(Grand)‘はすなわち宇宙のすべてに関する基礎研究のパイオニア的存在であった事、’愛好家(Amateur)‘はすなわち科学に対する愛でそれを成し遂げた事です。彼らは研究においてなんの後ろ盾もなく、自らの信念を貫き通しました。
ハロップ氏はエレミア・フォロックスの血脈を受け継いでいることにとても誇りを持っています。その精神は今日におけるハロップ氏の哲学である先見性、強さ、信念を与えてくれました。この精神が「グランド・アマチュア」シリーズにも多大なる影響を与えています。このワインブランドのそれぞれのキュヴェは金星の太陽面通過を発見した3人の偉大なる愛好家に敬意を払い、彼らの職業をワイン名付けました。
・時計職人(ウォッチメーカー シャルドネ)
・紳士(ジェントルマン シラー) 
・商人(マーチャント フラン/カベルネ/メルロー)

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公開日 :
2020/09/02
更新日 :
2020/09/02

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