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テーマ別ワイン用語まとめ

バローロ、バルバレスコの産地を整理する

ピエモンテだけでなくイタリアを代表するワインのひとつ、『バローロ』、『バルバレスコ』。
その二つの産地には、それぞれの個性があり、また、その中でも村によっての個性があります。

偉大な銘醸地、バローロとバルバレスコ

「ワインの王」、「王のワイン」と称される『バローロ』と、「女王のワイン」と称される『バルバレスコ』。

どちらもピエモンテだけでなくイタリアを代表する偉大なワインであり、世界に名だたる生産者がひしめき合っています。どちらのワインも、造られるのは赤ワインのみ。また、使っている品種もネッビオーロと一緒ですが、バローロとバルバレスコで少しずつ違った個性を持っていますし、その中でも、いくつかの村が存在しており、それぞれの村でまた個性が違います。

バローロとバルバレスコの産地は、ピエモンテ州南部の町、アルバを挟むように西にバローロ、東にバルバレスコと位置しています。


【バローロ、バルバレスコの所在する、イタリア北部の州、ピエモンテ】

それぞれの産地の中の村を地図でまとめてみました。
バローロは代表的な村のみ記載しています。

では、それぞれの村を見ていきましょう。


【西にバローロ、東にバルバレスコ】

バローロの村 『La Morra ラ・モッラ』

バローロを造る村のひとつ、『ラ・モッラ』。

香り高く、優美でバランスが良い比較的若飲みのスタイルのバローロが造られる事が多い、とされています。

地理的にはバローロの北に位置しており、村の畑の土壌はトルトーナ期に形成されたものです。

標高500m辺りにあるラ・モッラの村の中心部からバローロの村に向かって広がる斜面にはBrunate(ブルナーテ)、Cerequio(チェレクイオ)、La Serra(ラ・セッラ)などのすばらしい畑が並んでいます。


【La Morra 〜ラ・モッラ〜】

バローロの村 『Barolo バローロ』

バローロを生み出す地域の中の、村名としての『バローロ』です。北に隣接するラ・モッラ村の優美さと、南に隣接するモンフォルテ村の力強さを兼ね備えた、最も調和のとれた典型的なスタイルのバローロが造られる事が多い、とされています。

トルトニアーノ土壌とエルヴェツィアーノ土壌がぶつかる、やや標高の低めの位置にあるCannbi(カンヌビ)の畑のワインは典型的なスタイルです。


【Barolo 〜バローロ〜】

バローロの村 『Castiglione Falletto カスティリオーネ・ファレット』

バローロを造る村のひとつ、『カスティリオーネ・ファレット』。

生産地区も他の村に比べて小さく、生産量は少ないのですが、独自の土っぽさを持つ豊かなスタイルのバローロが造られる事が多い、とされています。

村の西側の斜面では力強いスタイル、東側の斜面は香り高くエレガントなスタイルのワインが見受けられる傾向にあります。どちらも、長熟型のものが多く造られています。


【Castiglione Falletto 〜カスティリオーネ・ファレット〜】

バローロの村 『Serralunga d’Alba セッラルンガ・ダルバ』

バローロを造る村のひとつ、『セッラルンガ・ダルバ』。

基本粘土質の土壌で鉄分が多く、また、寒暖差が大きいエリアの為、男性的で長期熟成型のワインが多く生みだされます。

著名な畑も多く、名高いバローロの中でも評価の高いワインが造られる村です。なめし革、スパイス、カカオなどのニュアンスを持ち、ミネラル、凝縮感が強いスタイルのワインが多いのが特徴です。

『セッラルンガ』という名前は、村が、南北に長い山脈状の丘陵に広がっており、『セッラ=山脈』+『ルンガ=長い』に由来しています。


【Serralunga d'Alba 〜セッラルンガ・ダルバ〜】

バローロの村 『Monforte d’Alba モンフォルテ・ダルバ』

バローロを造る村のひとつ、『モンフォルテ・ダルバ』。

バローロ地区の一番南に位置しており、力強いスタイルのバローロが造られる村です。

北のブッシア地区は包み込むようなスミレの香りを持つ優美なスタイル、セッラルンガ・ダルバ寄りの東の地区は濃い果実味をもつフルボディのスタイルのワインが造られる傾向にあります。


【Monforte d'Alba 〜モンフォルテ・ダルバ〜】

バルバレスコの村 『Barbaresco バルバレスコ』

次はバルバレスコの村を。

まず、バルバレスコを造る村のひとつである、バルバレスコ村。

純粋な果実味を持つ調和のとれたバルバレスコが造られる事が多い村です。

タナロ川に近い地域に産地が広がり、村の西側に広がる傾斜は日当たりがよく、Rabaja(ラバイア)、Asili(アジーリ)、Martinenga(マルティネンガ)などの一流の畑が広がっています。


【Barbaresco 〜バルバレスコ〜】

バルバレスコの村 『Neive ネイヴェ』

バルバレスコを造る村のひとつ、『ネイヴェ』。

柑橘類、スパイスのトーン、ミネラル分溢れるスタイルのバルバレスコが造られる事が多い村です。

バルバレスコの一番東に位置しており、バルバレスコで最も有名な畑、Santo Stefano(サント・ステファノ)、Gallina(ガッリーナ)、Serraboella(セッラボエッラ)、Bricco(ブリッコ)などもこの村にあります。


【Neive 〜ネイヴェ〜】

バルバレスコの村 『Treiso トレイーゾ』

バルバレスコを造る村のひとつ、『トレイーゾ』。

ミネラル分溢れるバルバレスコが造られる事が多い村です。

バルバレスコの一番南に位置しており、Pajore(パイオレ)、Rizzi(リッツィ)などの畑がこの村にあります。


【Treiso 〜トレイーゾ〜】

一般的には、バローロとバルバレスコの違いだけでも興味深いものですが、深く入っていくと、村の違いが興味深いですね。


【写真はSanto Stefanoサン・ステファノの畑の丘陵地ですが、さて、どこの村にある畑でしたか?】