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日本ワインの代表的なブドウ品種10

日本ワインは、まだまだ発展の途中にあり、これからもどんどん変わっていくと思いますが、現段階での代表的なブドウ品種を取り上げてみたいと思います。

日本ワインに使われている品種の分類と流れ

日本ワインに使われている品種は多種多様ですが、分類すると下記の3つになります。

  ▷日本の固有品種

  ▷アメリカ系の品種

  ▷国際品種

明治時代にワイン造りが始まった頃、持ち込まれた『国際品種』の多くは、日本の環境でなかなかうまく栽培できませんでした。そこで、もとから栽培されていた『日本の固有品種』に力を入れたり、交配して新しく造られた品種が広められたりしました。

また、同時にアメリカから導入された、いわゆる『アメリカ系の品種』は、ジュースやジャムの原料にも使われましたが、同時にワイン用としても広がりました。

その後、1980年代頃から、日本の気候に合わせた栽培方法の研究が進み、難しいと思われていた国際品種も良質のものが造られるようになってきました。最初の頃はメジャーな品種が中心でしたが、近年は、アルバリーニョやタナなどの、国際的にマイナーながら日本に合った品種を選び挑戦する動きが見られます。

では、現在、日本ワインに広く使われている品種を分類しながら見ていきたいと思います。




その1 日本の固有品種で代表的な2種

日本ワインで最も多く栽培されているブドウ品種は、黒は『マスカット・ベーリーA』、白は『甲州』です。両方とも日本の固有品種であり、栽培地はほぼ日本のみです。
(※日本人の方が甲州をドイツで栽培されている、という例もあるようなのでゼロとは言い切りません。)

『マスカット・ベーリーA』 は、「日本ワインブドウの父」と言われる川上善兵衛氏が昭和2年に開発した黒ブドウ品種で、日本ワインに最も多く使われています。醸造用だけでなく、食用として消費される事も多いので、スーパーで見かけた事もあるのではないでしょうか?

イチゴ、キャンディーのような軽やかな甘い香りのワインが造られる事が多いです。これも山梨県の栽培が一番多いですが、全国的に広く栽培されています。


『甲州』は、ルーツにはいくつかの説がありますが、日本在来の白ブドウ品種です。栽培量が圧倒的に多いのは山梨県です。


【写真:甲州の実の断面】

白ワイン用の品種ながら、皮はうす紫色なのが特徴で、造られるワインは軽快なスタイルなものが多く、料理に合わせやすいのが良い所です。

その2 アメリカ系の代表的な4種

『甲州』、『マスカット・ベーリーA』に次いで多く使われているのが、アメリカから伝来した品種や、アメリカで交配され伝来した品種です。

その中で、最もよく使われているのは、黒ブドウ品種の『コンコード』、『キャンベル・アーリー』、そして白ブドウ品種の『ナイアガラ』、『デラウェア』の4種です。

本来は生食用に使われる事が多く、アメリカでは基本ワイン用に使われていません。デラウェアなどはスーパーに売られているのを見かけたり、コンコードはブドウジュースの原料として見かけた事があるのではないでしょうか?

その3 よく使われている国際品種、4種

『国際品種』というのは、『(ワイン用に)国際的に広く認知され、栽培されている品種』ですが、日本では、黒ブドウ品種の『メルロー』、『カベルネ・ソーヴィニヨン』、白ブドウ品種の『シャルドネ』、『ケルナー』が最も多く使われています。


【写真:黒ブドウの王、カベルネ・ソーヴィニヨン】

『メルロー』の栽培が最も盛んなのは長野県で、『ケルナー』は北海道ですが、『カベルネ・ソーヴィニヨン』、『シャルドネ』は各地で広く栽培されています。


【写真:絶対女王、シャルドネ】

まとめ

明治時代に始まり、まだまだ歴史が浅い日本のワイン造りです。現在も新しい品種が交配により造られたり、使う品種に規定がないのでどんどん新しい品種に取り組んだりしています。

この先も、産地によって品種を制限する法律が出てくるまでは、使われる品種はどんどん変化していくと思われます。