スパークリングワインを選ぶ時に役立つ用語集

2021-12-27

スパークリングワインを選ぶ時に役立つ用語集

グラスに注ぐとキラキラと泡が立ち昇り、口に含むとシュワっとした軽快な口当たり。やっぱりスパークリングワインがテーブルにやってくると、うきうきしますね。特別な日や、年末年始など、もちろんそうでない日も、あるとうれしいアイテムです。

そんなスパークリングワインを、お店やレストランで選ぶ時に知っておくと役立つ用語をまとめてみました。

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解説するワイン用語

シャンパーニュ “Champagne（仏）”

エクストラ・ブリュット “Extra Brut”

ドルチェ “Dolce（伊）”

ドゥー “Doux（仏）”

ドゥルセ “Dulce（西）”

ドゥミ・セック “Demi-Sec（仏）”

セミ・セコ “Semi Seco（西）”

セミ・セッコ “Semi Secco（伊）”

トラディショナル方式 “Methode traditionnelle（仏）”

シャルマ方式 “Methode charmat（仏）”

フランチャコルタ “Franciacorta（伊）”

ミュズレ “Muselet（仏）”

日本には様々なスパークリングワインが輸入されていますが、代表的なものとしては、この辺りが挙げられます。

　①シャンパーニュ
　　（＝シャンパン）
　②カバ
　③プロセッコ
　④スプマンテ

シャンパンと呼ばれる事も多いシャンパーニュは、フランス、シャンパーニュ地方のみで造られるスパークリングワインで、高額なものが多いです。ボトルで熟成させた事による深みや、どしっとした存在感のあるものが多いですね。

他の3種は、シャンパーニュに比べ、お値ごろで、すっきりした味わいが楽しめるものが多いです。もちろん、この3種でも値段が高めのものは、味わいに厚みや深みがあるスタイルになってきます。お好みのスタイルを選べると良いですね。

シャンパーニュ Champagne ワインの産地・名前: フランス、シャンパーニュ地方で、厳しい規定をクリアし、瓶内二次醗酵という伝統的製法で造られる、スパークリングワインの事、もしくは、その産地の名前。最低15ヶ月熟成される事で、きめ細かい泡、複雑性のある味わいが特徴。【使用品種：ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネ、アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ(＝フロマントー)】　【タイプ：泡白・泡ロゼ(辛口・甘口)】
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カバ Cava ワインの産地・名前: スペインの北東部、バルセロナから西に30㎞位の地に位置する、カタルーニャ州を中心に、瓶内二次醗酵で造られるスパークリングワイン、また、そのD.O.。主に使用する品種はシャレロ、マカベオ、パレリャダで、最低熟成期間は9ヵ月。 2020年より、造られるエリアは4つのゾーンに分けられ、さらにサブゾーンもある。熟成期間を軸として、いくつかのグレードに分けられている。【使用品種：マカベオ、シャレロ、パレリャダ、シャルドネ、スビラ・パレン　／　ガルナッチャ、モナストレル、トレパット（ロゼのみ）、ピノ・ノワール】【タイプ：スパークリングワインのみ】【認定年：1986年】
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プロセッコ Prosecco ワインの産地・名前: イタリアを代表する、ヴェネト州を中心に造られるスパークリングワイン。グレーラというブドウ品種を主に使い、シャルマ方式で造られる、フレッシュスタイルのワインで、手ごろな価格のものが多い。同じプロセッコの中にも、D.O.C.という認定を受けたものと、更に限られたより優れた区画から造られるD.O.C.G.の認定を受けたものがある。厳密には、生産地域は、ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にまたがっている。【使用ブドウ：グレーラ(Glera)、Verdiso、Bianchetta、Perera、シャルドネ、Glera Lunga、ピノ・ビアンコ、ピノ・グリージョ、ピノ・ネロ】【タイプ：白、ロゼ、スプマンテ、フリッツァンテ】
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スプマンテ Spumante ワインの産地・名前ワインの種類: 発泡性ワイン（スパークリングワイン）のイタリアでの名称。O.I.V.の規定では20℃で3.5bars（小容量瓶の場合は3.0）以上の炭酸ガス圧を有するものとされている。それ未満のガス圧の場合はフリッツァンテと呼ばれる。
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甘口、辛口を見分ける

スパークリングワインを買う時に忘れてはいけないのは、『味わいが辛口なのか甘口なのか』を確認する事です。

売られているもののほとんどが辛口なのですが、一部、甘口もありますので、そこを見分ける必要があります。

日本語の裏ラベルがあり、そこに甘口か辛口か書いてあればそれで良いのですが、無い時は、原語を見る事になります。

まず、『Brut(ブリュット)』と書いてあれば、さっぱり辛口です。
ブリュットが最もスタンダードな味わいです。スタンダードなすっきりしたタイプが欲しい場合は、この単語を覚えておくと良いです。

ブリュット Brut 格付け・規定: スパークリングワインの味わいの表記。フランス、イタリア、ドイツなどは、残糖分が12g/L以下の辛口の場合に、ブリュットと名乗る事が出来る。世界的にも同じような使われ方をしている。
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そして、『Extra brut（エクストラ・ブリュット）』と書いてあるものは、『ブリュット』よりも、より残糖の少ないタイプです。

ブリュットよりも、よりキリっとしたタイプが多いですね。

エクストラ・ブリュット Extra Brut 格付け・規定テイスティング用語: スパークリングワインの味わいの表記。フランス、ドイツなどは、残糖分が0～6g/Lの辛口の場合に、エクストラ・ブリュット（イタリア、スペインはエクストラ・ブルット）と名乗る事が出来る。世界的にも同じような使われ方をしている。
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そして、この辺りの単語が書いてある時は甘口です。

『Dolce（ドルチェ）』　←イタリア語
『Doux　　(ドゥ―）』　←フランス語
『Dulce （ドゥルセ）』　 ←スペイン語

ドルチェ Dolce 格付け・規定テイスティング用語: 味わいの表記で、イタリアのスの甘口ワインの事。スパークリングワインの場合は、残糖量は50g/L以上、スティルワインの際は、残糖量が45g/L以上。
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ドゥー Doux 格付け・規定テイスティング用語: フランスのスパークリングワインの甘口、スティルワインの甘口に用いられる味わい表記。スパークリングワインの際は、残糖度が50g/L超、スティルワインの際は、45g/L以上。
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ドゥルセ Dulce 格付け・規定テイスティング用語: スペインのスパークリングワインの甘口、スティルワインの甘口に用いられる味わい表記。スパークリングの際は、残糖度が50g/L超、スティルワインの際は、45g/L以上。
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この辺りが書いてある時は、やや控えめな甘口です。

『Demi-sec （ドゥミ・セック）』　←フランス語
『Semi-seco （セミ・セコ）』　　 ←スペイン語
『Semi-secco （セミ・セッコ）』　←イタリア語

ドゥルセ Dulce 格付け・規定テイスティング用語: スペインのスパークリングワインの甘口、スティルワインの甘口に用いられる味わい表記。スパークリングの際は、残糖度が50g/L超、スティルワインの際は、45g/L以上。
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ドゥミ・セック Demi-Sec 格付け・規定テイスティング用語: 味わいの表記で、フランスのスパークリングワインの半甘口、もしくは、フランスのスティルワインの薄甘口に用いられる。スパークリングワインの際は、残糖度が32g/L。スティルワインの際は、残存糖分が4～12g/Lの薄甘口。
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セミ・セコ Semi Seco 格付け・規定テイスティング用語: スペインのスパークリングワインの半甘口、もしくは、スペインのスティルワイン(※)の薄甘口の事。スパークリングワインの際は、残糖量が32～50g/L。スティルワインの際は、残糖量が4～12g/Lの薄甘口。 ※正確には「スパークリングワイン以外」が規定範囲になっている
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セミ・セッコ Semi Secco 格付け・規定テイスティング用語: 味わいの表記で、イタリアのスパークリングワインの半甘口、もしくは、イタリアのスティルワイン※の薄甘口の事。スパークリングワインの際は、残糖量が32～50g/Lの半甘口。スティルワインの際は、残糖量が4～12g/Lの薄甘口。 ※正確には「スパークリングワイン以外」が規定範囲になっている
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飲みたい味わいの1本を探す手かがりにしてみてください。

次に、スパークリングワインを選ぶ基準としては、その製法があります。

売られているものとして主要な製法のタイプは２種類あります。

①瓶内二次醗酵
　（もしくは、シャンパーニュ方式、メトド・クラシコ、トラディショナル方式）
②シャルマ方式
　（もしくは、メソード・シャルマ、タンク方式）

①の『瓶内二次醗酵』は、手間も時間もかかる製法である為、より上質で、価格も高めになります。シャンパーニュ、カバ、イタリアのフランチャコルタなどで用いられている手法です。

それに対し、②の『シャルマ方式』は、じっくり寝かせず、比較的短期間で造るタイプなのでお値ごろで、かつ、ブドウのフレッシュさを生かした爽やかなスタイルが多いですね。

トラディショナル方式 Methode traditionnelle 栽培・醸造用語: スパークリングワインの泡を作り出す製法のひとつで、ベースとなるスティルワインを瓶に詰めて糖分と酵母を加え、王冠栓で密閉した状態を保って瓶内二次発酵を行う。産地によって違いはあるが、この製法の特徴は瓶の中で澱と一緒に長期間熟成させる事である。澱とともに寝かせる事で、酵母が分解作用で取り込んだうまみがワインに徐々に戻される。
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シャルマ方式 Methode charmat 栽培・醸造用語: スパークリングワインの泡を作り出す製法のひとつ。ベースとなるスティルワインを大きなタンクに入れ、その中に二次醗酵用の糖を入れて密閉する。メリットとして、熟成に長く時間をかけず、短期間で造る事が出来る、空気に接触しないのでブドウのアロマが残しやすい、一度に多量に造る事が出来るので、コストが抑えやすい、という点が挙げられる。ブドウのアロマが残しやすいので、マスカットやリースリングなど、香りが華やかなブドウをスパークリングワインにする時によく使われる製法。密閉タンク方式とも言われている。シャルマは発案者の名前。
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フランチャコルタ Franciacorta ワインの産地・名前: イタリアを代表する、ロンバルディア州産の高級スパークリングワイン。イゼオ湖の南側の丘陵地で栽培されたブドウ(シャルドネ、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコ種)を使い、瓶内二次醗酵で造られる。最低瓶内熟成は18ヶ月。
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スパークリングワインは、一部を除き、コルクに加え、ワイヤーと丸い金具で留められているのですが、このワイヤーと丸い金具を『ミュズレ（Muselet）』と呼びます。丸い金具の部分だけを指して『ミュズレ』と呼ばれる事もあるようです。

この『ミュズレ』は、各メーカーが色んな個性あるデザインのものを使っているので、開けた時の楽しみのひとつであったりします。