2022-01-13

シャンパーニュにまつわる基礎的な用語

『シャンパン』とも呼ばれるシャンパーニュは、スパークリングワインの中の揺ぎ無き女王的な存在。食事の1杯目にグラスで頼んだり、パーティーに登場すると、場も華やかになります。そんなシャンパーニュですが、いくつかの単語を知識として入れておくと、より世界が広がります。ここでは、基礎的な用語をいくつかご紹介いたします。

シャンパーニュとは? 

シャンパーニュは、フランスの北部、シャンパーニュ地方で生産されているスパークリングワインです。他の産地で造られたものは名乗る事が出来ません。シャンパーニュ地方でも、一部スパークリングワイン以外の普通のワインが生産されていますが、極めて少量です。

シャンパーニュは一度ワインを造ってから、そのワインに糖分と酵母を入れ、王冠で密閉したボトル内で二度目の醗酵を行い、その時発生する泡をワインの中へ閉じ込める事で、泡の含まれたワインになります。

二度、醗酵を行う事になる事から、その製法は『瓶内二次醗酵』と呼ばれたり、『シャンパーニュ方式』と呼ばれたりしています。

シャンパーニュに使われるブドウとタイプ

シャンパーニュは主に黒ブドウの『ピノ・ノワール』、『ムニエ』、白ブドウの『シャルドネ』のブレンド、もしくは単一品種で造られます。一般的に、ピノ・ノワールはワインにボディと力強さを与え、ムニエはしなやかさを与えます。また、シャルドネは繊細さと新鮮味を与えます。

↑黒ブドウ品種、ムニエ

シャルドネなどの白ブドウ品種だけで造られる事がありますが、そういったシャンパーニュは『ブラン・ド・ブラン』と呼ばれます。シャルドネの繊細さが強調され、すっきりとした味わいのものが多いです。

それに対し、黒ブドウ品種のピノ・ノワールとムニエのみから造られた白のシャンパーニュは『ブラン・ド・ノワール』と呼ばれます。比較的、ふくよかな、どっしりとしたスタイルのものが多いです。

また、シャンパーニュには白のほかに、ロゼもあります。

調合される様はシンフォニーに例えられます

シャンパーニュでは、いくつかの品種をブレンドして使う事が多いのですが、加えて、様々な違う区画のワイン、保存していた別の年のリザーブワインとブレンドされる事が多いです。

このようにブレンドする事を、『アッサンブラージュ』といい、ブランドの品質を安定させ、年による味わいのばらつきを最小限にする事が出来ます。日本語に置き換えると、『調合』という単語がぴったりです。

アッサンブラージュ

Assemblage

栽培・醸造用語

異なるブドウ品種や、異なる畑のキュヴェなど2つ以上の搾汁やワインを、調合、ブレンドする事。スティルワインの場合は生産者の目的により醗酵前後の様々な段階で行われる。シャンパーニュの場合は、瓶内二次発酵の前に行われる。

詳しく見る
シャンパーニュは基本的にはヴィンテージが無い 

この収穫年の違うワインがブレンドされたものは『ノン・ヴィンテージ』と呼ばれます。多くのシャンパーニュは、このスタイルです。

それに対し、単一年のブドウだけで造られたものは、『ミレジム』と呼ばれます。

ミレジムは造っている生産者でも、毎年作造る訳では無く、出来の良かった年や、特徴的なスタイルな年にのみ造られる希少なものです。価格もノン・ヴィンテージより上な事が多いです。

造り手の渾身の1本、プレステージ・キュヴェ

↑区画によってブドウの出来に違いがある

各生産者、いくつかの種類を生産していますが、その中で彼らのとっておきの上質の1本を『プレステージ・キュヴェ』と呼びます。彼らの畑の中で最も優れた区画から造られたワインや、他よりも長く寝かされたワインがブレンドされていたり、特別な個性のある区画のブドウのみから造られた1本だったりします。

『プレステージ・キュヴェ』と名乗るのに規定はありませんが、スタンダードなものより熟成されていたり、よりどっしりとしたスタイルの味わいである事が多いです。

商品名としては、『キュヴェ・プレステージ』と記載される事も多いです。

『ブラン・ド・ブラン』や『キュヴェ・プレステージ』など、今度シャンパーニュを探しに行った時に見つけてみてくださいね。

公開日 :
2022/01/13
更新日 :
2022/01/13

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